本日はTシャツへのプリント加工の際のインクの色替えについてお問合せをいただく機会もございますので、簡単ですが色替えについてご紹介させていただこうと思います。
インクの色変えは枚数によってはプリント料金に反映してきますのでしっかりお伝えできれば嬉しく思います。

インクの色変えとは

そもそもインクの色変えと言っても少しわかりづらいかもしれませんので簡単にご紹介させて頂こうと思います。
シルクスクリーン印刷は、一つのデザインに対して「版」を使ってTシャツやバッグなどの素材へインクを刷りつけてプリントする技法なのですが、インクの色変えとは、その一つのデザインに使用するインクの色を「一つの版に対して複数のインクを使って色を変える」と定義することができます。

プリントの場合よく勘違いされる方もいらっしゃいますが、Tシャツの色が「たとえば、黒Tシャツ・赤Tシャツ・ネイビーTシャツなどそれぞれの色のボディにホワイトのインクをプリントするとします。」この場合は、色変えとは言いません。

インクの色が基準となりますのでぜひ覚えていただけると嬉しいです。

1色プリントの場合

簡単ですが実際のデザインを使って色変えについてご説明させていただきます。

1色プリントの場合は版が一つなので非常にわかりやすいのですが、「白いTシャツにブルーのプリント」「黒いTシャツにホワイトプリント」こちらが色変えになります。
左側の緑色の四角いデザインが一つの版のイメージになります。この版に対して何色のインクを使用するのかでシルクスクリーンのプリント色を決めているのです。
Tシャツのプリント工場により料金の決め方はばらつきがあるかもしれませんがエースプリントでは、この使用する色に対しての数量がプリント代に反映されますので、色変えに対しての知識は是非とも把握しておいていただけると大変ありがたい限りでございます。

「ホワイトインクが30枚」 「ブルーインクが80枚」だと100枚のプリント代、、とはなりません。
30枚のプリント代と80枚のプリント代となりますので、100枚のプリント代と比べると少し割高になってしまいますね。

2色プリント以上・多色プリントの場合

実は1色プリントの場合は、一つのデザインに対して白にするか、ブルーにするか、のように色が変わるだけになるのですが、多色プリントの場合は勘違いが生まれやすいので詳しくご説明をさせていただきたいと思います。

多色の場合で色変えがあったとします。
例えば「黒Tシャツにホワイトとレッドの2色のプリント30枚」「ホワイトTシャツにブラックとレッドのプリント80枚」だとしましょう、レッドのプリントが共通なので色変えはホワイトとブラックのインクだけと思われがちですね。
ホワイトプリント30枚の金額 ブラック80枚の金額 赤色は100枚の金額、、とはならないので気をつけましょう。

色変えの考え方としては、一つのデザインが一つのグループになります。
上記のような場合は、一部が同じ色を使用していても別々の色グループと認識していただけるとわかりやすいかと思います。

複雑なデザインの際の注意

たまに直面する事があるのですが、色変えと思いきや、実は版自体が共通ではないので、別版対応、、といった事例がございます。

例えば上記のようなカラーの組み合わせのような場合、こまかなデザインの場合に起こりがちなのですが、一つの版の範囲圏内が実は2つの色に分かれている。といったことが稀にあったりします。

グラデーションなど特殊な技法でない限りは、基本1版で1色の使用が基本になります。
1版を2つの色に分けることはできませんのでお気をつけください。

複雑なデザインの際にたまにデータ上で色を複数用意した際に不自然な色変えになってしまっているのを見かけることがあります。

ここ、実は要注意ですね。あやしいと思われる際は事前にデザイナーさんに確認していただけると良いかもしれません。
「イラストレーター」で色グループに分けて、そのグループ全体で色を変更するようにデータ作成いただければと思います。

プリント色変え対応

エースプリントではTシャツのボディの色に合わせた色変え対応も可能ですので、
是非お気軽にご相談いただけましたら幸いでございます。

本日は色変えの知識についてご説明させていただきました。
引き続きエースプリントをどうぞよろしくお願い致します。