シルクスクリーンプリントの中でも、最も一般的でスタンダードな印刷技法である「水性ラバープリント」についてご紹介したいと思います。
ラバープリント
ラバープリントと一言で表現してしまうと、「油性インク」を想像される事も多いので「水性」という言葉を強調しておきたいと思います。
この水性ラバープリントというのは、すごく一般的なプリント技法の1つで、エースプリント株式会社でプリントしているほとんどがこの水性ラバープリントを用いる事が多いです。
ラバーというのはゴムという意味合いで、生地の上にベタッとインクを載せてデザインを表現する技法。生地の上にインクを乗せるので、下地の生地色に影響される事が非常に少なく、インクの発色もキレイに表現する事が可能です。※さらに水性インクは油性インクに比べて柔らかく濃色の生地でも発色に優れています。
インクについて
簡単に豆知識としてご紹介しておきます、Tシャツやポロシャツ、トートバッグなどのアイテムへのシルクプリントに使用する水性インクは、それ自体は基本的には「顔料」と呼ばれる材料で、下地の色に染み込んだ感じになって色負けてしまうのですが、ラバープリントでは、バインダーと呼ばれる「白いペンキみたいなインク」を使い、このバインダーに色をつけていくと言った感じとなります。
(※例えば、絵の具を思い浮かべてください、白い色に赤い色を混ぜるとピンク色に変わります。赤い色に黄色を混ぜてオレンジ色へ・・といったようにインクを混ぜ合わせて色を調合します。)
特徴
水性のラバーインクは柔らかく、常温でも乾きやすい為、版の目詰まりなどを考慮すると、細かいデザイン基準として0.4mm〜0.5mm程度(←デザインや環境によって一概には言えませんが、目安です。)より細かいデザインに向いていませんが、片手でテンポよくプリントできる為、プリントに精通している職人にしてみれば生産性も高く、スピードそしてコストダウンを実現する事も可能なのです。