シルクスクリーンプリントは、Tシャツやポロシャツなどの無地の生地に単純にインクだけをプリントする技法で、大量ロットでプリントすれば「早い・安い」だけが特徴だと思っている方へ・・是非伝えたい。
実はシルクルクリーンプリントといってもインクのくみ合わせや材料の使い方などでさまざまな表現をもつプリントが可能になります。

プリント技法 – ベーシック編。

まずは一般的にシルクスクリーンプリントのスタンダードな技法です。
ラバープリントなどと表現されたりしてもっともスタンダードでもっとも人気の高いプリント技法です。

染み込み系 -半ラバープリント。

顔料インクを使用して逆に隠蔽性を低くすることで生地に馴染んだプリント表現が可能になります。
プリントの乗った感が少なく古着っぽいビンテージ感のあるデザイン表現が可能でデザインとTシャツ素材の組み合わせ次第で抜群の表現力が可能になります。

もこっと膨らんだ立体感のある発泡プリント。

昔から人気の高い、もこもこの発泡プリント。
エースプリントのブログでも以前に投稿しましたが、肉球を発泡プリントにしてみたり卵焼きの黄身部分を発泡プリントにしてみたりと遊び心抜群のプリント技法。
様々なアイデア次第でプリントで面白さと個性を表現できる技法です。

メタリックっぽいプリント技法

メタリックっぽさを表現するために少しギラつきを出したシマープリント。シマープリントはラメプリントは少し異なりラメのような粉を入れずペースト状のメタリック風のプリント技法です。
一般的にはシルバーとかゴールドが多いのですが、上記写真はグリーンのインクを合わせて特殊なカラーを表現して見ました。

ひび割れ・クラックプリント。

まさにビンテージと言わんばかりのクラックプリントまたひび割れプリント。
データ上でひび割れ風を表現するのでなく実際にインクがパリパリと割れさせる技法です。

プリントに立体感を出す厚盛りプリント。

存在感のある立体プリントの厚盛りプリント技法。
インクを何重かに分けてしっかり立体感を出す特殊な技法です。

温かみのある毛羽のフロッキープリント

表現が正しいかどうかわかりませんが、スエードのようなフェルトのようなサラッとした質感のフロッキーシートをプリントする技法。
シートを使用するので発色も良く毛羽の雰囲気が長年親しまれているプリント技法です。

メタリックがかっこいい箔プリント

こちらはインクではなく箔シートを用いてプリントした箔プリント。
こちらの写真を撮らせていただいたのは金色の白です。他にもシルバーもございます。
そのほかの色もございますが、定番色以外は流行の移り変わりも早く事前に確認いただければ幸いでございます。

4色分解プリント。

デザインデータをCMYKの4色の網点を使って色を掛け合わせてフルカラーを表現するプリント技法。
力加減次第で色の濃淡が変わったり、データの分版や製版に高度な技術を要しますが長年プリント一筋でプリントをしてきたエースプリントだからこそ今でも変わらず分解プリントもご利用いただけています。

様々な技法のシルクプリントでもっとTシャツプリントに表現力を。

弊社でもインクジェットプリントやDTF転写プリントの導入をしており、どんなデザイン表現を軸にした場合、簡単に表現できてしまう機械が出現して単にグラフィックがTシャツにプリントされていればOKというニーズももちろん存在しているかもしれません。

しかし、シルクスクリーンプリントは「インクをしっかり乗せる事もできるし染み込ませる事もでできる」、また特殊な技法でインクをモコモコと膨らませてみたり、通常のプリントと組み合わせてみたりと他ではできない組み合わせによりTシャツプリントを一つの作品として仕上げる事も可能なグラフィックデザインに加え、そのプリント自体に価値を生み出せる事ができる技法となっています。

デジタルには出せないアナログの雰囲気とでも表現しましょうか。
シルクスクリーンプリントを是非遊んでみていただければと思います。